2006年01月30日

コマンド

ひょんなことから、シープの犬種(シェルティ)がディスクドッグに向いていることを知りました。早速、散歩で出かけるグラウンドでフリスビーを投げると、確かに飽きることなく何度でも喜んで飛びつきます。

ところが困ったことに、上手にキャッチした後、咥えたフリスビーをこちらに渡そうとしません。犬のしつけの本によれば、こんな時は「ドロップ」などと言いながら口から離させるらしいのですが、こちらが何度そのコマンド(命令)を繰り返しても分からないようで、得意げにフリスビーを咥えて歩き回っています。田舎ならではの特権で、誰もいないのを良いことに野球場を二面は取れる広大な芝生のグラウンドでリード(鎖)を外しているため、こちらが取り上げようにも逃げていってしまい、しまいにはフリスビーではなく、犬と追いかけっこをしているような格好になってしまいます。

『やっぱり放し飼いにするのは止めてロングリードでも使わなければだめか』と思っていたところ、リードを外してディスクドッグを上手に訓練している方にお会いしました。


いかにもスポーツマンといった風情の身の引き締まった真っ黒なそのラブラドールは、まるで飼い主の言葉を理解しているかのようにどんなコマンドにも二つ返事で聞き従います。そのあまりの見事さにびっくりするやら感心するやら、いったいどうしたらそんなふうにできるのか、尋ねてみました。

すると、「時間はかかりますよ。人間のほうが焦らないことですね」と、私のせっかちな訓練ぶりを見透かされたような一言。とはいっても、いつまで経っても言うことを聞いてくれないんですが。

「できないことを無理にやらせようとするより、犬のできたこととコマンドを結びつけるようにしてあげると良いのでは。犬だってフリスビーで遊びたいわけですから、そのうちきっとフリスビーを貴方のところへ持ってきて落とします。その瞬間を逃さずに『ドロップ』と言ってご覧なさい。そうすれば、犬のほうが自分のした行為とコマンドを結びつけるようになりますよ」とアドバイスしてくれました。

『そんなにうまくいくかなぁ』と半信半疑ではありましたが、他に良い方法があるわけでもなし、ダメで元々、気長にやればいいやと、教わったとおりに試してみることにしました。するとどうでしょう、なんと一発でドロップを覚えてしまいました。あんなに渡し渋っていたのが嘘のように、咥えてきたフリスビーを私の前でスッと口から離します。訓練の仕方一つで、こんなに変わるものなのですね。本当に驚きました。

私の訓練の仕方はイソップ童話の北風のように、焦れば焦るほど相手を頑なにさせていたようです。これ、犬の訓練だけでなく、人間関係にも当てはまりそうですね。

自分自身も含めた「すべての人に対して辛抱強く」(テサロニケ第一 5:14)あることが、結局は遠回りの近道のようです。
posted by oxeye at 23:48| Comment(1) | TrackBack(0) | sheep | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いい話です。この話を得意げに他の人に話している自分の姿が目に浮かびます。
Posted by tia mkdo at 2006年02月03日 09:07
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