2006年02月02日

腕のない絵

なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか」という本を読みました。幼児たちに今、生じている異変が、幼児教育の現場、専門家、そして各家庭への取材を通して明らかにされていきます。

「腕のない絵」「四角い川」を描く、「ひとつ、ふたつ」も数えられない、「三角形」が描けない、「目」をつぶれない、簡単な言葉を聴き取る力がない・・・。いま、そんな四〜五歳の幼児が大量に出現しているとのこと。同じ年頃の娘を持つ親として、いたたまれない気持ちになりながらも、時に親としての自分に当てはまる部分もあり、とても参考になりました。


個々の親というより、日本の社会全体が早期教育という名の「猫なで声の幼児虐待」によって子供を壊しているという指摘、確かにそうかもしれません。どこから聞きつけたのか、うちにも頼みもしない幼児教育のダイレクトメールがこれでもかこれでもか、と届きます。マスコミは天才少年・少女を取り上げては最大級の賛辞を送る一方、ゆとりの教育では物足りない、学校前に教えておかないと子供たちは取り残されて負け組みになる、と、いたずらに将来への不安を煽ります。

社会全体のそんな風潮に抗って子供を『子供らしく』育てるには、親の側に確固とした信念と決意が求められるのでしょうね。
posted by oxeye at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/12726712

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。