2006年02月07日

思い込み 2

先日、最近の幼稚園児が腕のない絵を描くというレポートを読んでから、もう一冊、子供と絵に関連した書籍を読みました。「りんごは赤じゃない」というその本は、ある公立中学校の美術教師が、どのように生徒たちを授業に引き込み、潜在能力を引き出していったのかを描いたドキュメンタリーです。

本のタイトルは、赤だと思い込んでいたりんごが本当にそうなのかを改めて問い直すことで、子供たちの固定観念を取り去り、思い込みでものを見ない視覚、ものの本質を見抜く力を養う授業風景から取られています。


この先生の教え子の一人で、自身も現在、美術の教師をしている方は本文中で次のように述べています。

「『正確に見る』ことは、ものすごく難しい。花の形でも顔の形でも、みんな絶対に固定観念を持っているので、それを意識的に忘れて、一から追っていくのは、記憶があるから・・・その観念を無視して見たまま描くことは、すごく辛い作業なんです。

デッサン力のある人ほど、ちゃんと見ないと描けないし、デッサン力がない人ほど、ぜんぜん見ないで描けるんです」。

なるほど、見ているようで実は見ていないから絵が描けないのですね。ものの姿をありのままに見てその本質を見抜く力は、人生経験の少ない子供たちよりも、固定観念にがんじがらめにされた私たち大人のほうに、むしろ必要なことではないでしょうか (John 9:41)。

posted by oxeye at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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