2006年02月08日

思い込み 3

"A pupil is not above his teacher, but everyone that is perfectly instructed will be like his teacher. " (Luke 6:40)

どんな先生に教わるかは大事ですね。「三年稽古するよりも三年かけて良い師を探せ」と言われるくらいです。巷にあふれる英会話学校と、その割には長い時間と大金をかけながら一向に英語が話せるようにならない日本人を見るにつけ、確かにそうだなと思います。

かくいう自分は、では、どんなふうに英語を教えているのかというと、結局、自分が習った通りにそのまま繰り返しているだけだったりします。こうして、非効率的だと批難していたメソッドという負の遺産が延々と引き継がれていく。これもある種の固定観念のなせる業でしょう。

そんな現状を打破できないかと、折りに触れて英文法関連の本を読んでいますが、最近また一つ、面白い本を読みました。


ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力」という本は、昨年、NHKで話題になった大西教授の本ですが、文法をイメージで捉えるという点が受けているようで、関連書籍が売り上げ上位にランクインしています。本書も学生が気軽に読める平易な内容ですが、『イメージで捉える』といってもきちんとした言語学に基づいているため、絵が中心だったり語呂合わせで覚えさせたりする子供騙しのようなものではありませんでした。

動詞の説明を例に挙げれば、学生時代に当たり前のように習ってきた「知覚構文」や「使役構文」についても、それらは「構文などという文の形から生まれるのではなく、動詞そのものの意味から当たり前にできています。・・・ HAVE や MAKE ・・・がおりなす豊かな表現のごく一部だけをつまみ上げて・・・特別扱いする。こうした行き当たりバッタリな『説明』がいかに多くの学生から貴重な時間を奪ってきたことか」と切り捨てています。

『自分が教わってきた学習法は正しいはずだ』という思い込みに囚われないこうした改革者たちの努力で、日本の英語教育がもっと分かり易くなると良いですね。私にとっても英語はまだまだイメージに乏しい『外国』語。まずは教える側の自分が、こうしたイメージをきちんと自分のものにする必要がありそうです。
posted by oxeye at 23:39| Comment(1) | TrackBack(0) | words | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Bang!@バンコクです。

大西さんのTVはNHKの国際放送でもやってました。
とても面白くて、毎回外出先から急いで帰ってみていました。

オンラインショップで、著書を探し、「ネイティブスピーカーの英文法」全三巻を買い込み、今、読んでいるところです。
これまた面白い!

「規則を覚えてはいけない、原則を理解し、それを感覚の次元まで身体化しろ」というメッセージは、英語学習、いや語学学習の方法論にとどまらない普遍的な教えになっていると思います。
ちょうど、ユダヤ教の律法主義を、イエスが批判してキリスト教が誕生した、そうした思想史的な普遍性さえ、感じました。

読み終わったらまたお知らせします。
このネタ、続けてください。

毎度!
Posted by Bang! at 2006年02月12日 12:59
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