2006年02月18日

サヴァン症候群

今年はモーツァルトの生誕250年で、各地で記念コンサートが目白押しです。折からの癒しブームということもあって、作品集も飛ぶような売れ行きとのことです。

実はそのモーツァルトはサヴァン症候群の患者だったのではないかといわれているようですね。「サヴァン」とは「賢者、知識人、天才」を意味するフランス語だそうですが、それに病的傾向を示す「症候群」がつくことで、脳の働きが通常とは異なる一種の病気ではなかったかと考えられています。


サヴァン症候群と診断される人々は特殊な能力の持ち主であることが多く、生まれて初めて聞いた音楽を完璧に覚えてしまったり、数の計算がコンピュータ並みにできたり、一度見ただけの風景でも絵画でもそっくり再現できたりします。

とはいえ、こうした超能力の持ち主は概して一般的な常識が欠落していることも少なくなく、自閉症的や発達障害などを抱えていながら、特定の分野では常人の理解を超えた才能を見せるわけです。モーツァルトのケースも、音楽の天才ではあっても日常生活はだらしなく、周囲に迷惑をかけまわったことで知られています。他には天才画家の山下清や、盲目のピアニスト、トム・ウィギンス、それにダスティン・ホフマンの名演技で知られる「レインマン」も米国在住のキム・ピーク氏という実在のモデルがいるようです。

ピーク氏は「キム・ピュータ」と呼ばれるほどの記憶力の持ち主で、電話帳から住所録、百科事典、小説、全米中の地図に至るまで、目にするものをすべて暗記してしまいますが(そのため見知らぬ町でも道に迷うということがないようです)、それでいて、自分ではワイシャツのボタンを留めることすらできないといいます(出展:The Strategic Manager Feb/2006)。

脳の潜在能力に改めて驚かされると共に、自ら望んで手に入れたわけではない特異な能力を持て余すサヴァン症候群患者の苦悩についても考えます。一つのことに突出しない凡人でいられるというのも、それはそれで幸せなことなのかもしれませんね。

皆さんの周りに、サヴァン症候群あるいは予備軍のような方々は、いらっしゃいますか。
posted by oxeye at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | etc | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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