2006年05月11日

多様性の価値

仕事の関係で、異文化や多文化について書かれた本を読んでいます。先日紹介した科学の本の中では「自分の仮説を絶対視せず、他人の仮説をも理解しようとする柔軟な態度」が円滑なコミュニケーションの秘訣だとありましたが、今日読んだビジネス書にも同じようなことが書かれていました。

それによると多文化を苦手とするのは、予想通り我が国日本と、そして意外なことに人種の坩堝といわれてきた多民族国家、アメリカだそうですね。


日本はその均質性ゆえに、文化の多様性や違いに対する抵抗力が育ってこなかったのに対し、アメリカの経営は国レベルの文化の違いを甘く見て、ユニバーサルな権利を求める傾向が強いのだとか。言い換えればアメリカ国内の文化の多様性が、逆に盲点となっているということでしょうか。

いずれの場合にも多様性の価値を認める必要があるのですが、そのために勧められているのが「自分の価値観が世界に共通するものであるという思い込みを見直すこと」。私たちの価値観、つまり「無意識に持っている前提、思い込みの中には、さまざまな偏見やステレオタイプ、先入観、そして個々の文化に対する知識そのものも含まれる」からです。自分の仮説に囚われないよう諭す先日の本と、言葉遣いこそ違え、言っていることは同じですね。

偶然、手にした科学の本とビジネスの本が、いずれも同じような結論に達していたのは、大変興味深いと思いました。どの分野、どの世界にあっても、相手の立場に身を置いて考えられる能力が求められているのでしょう。

posted by oxeye at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | work | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。